パーキンソン病の教科書
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第6章 姿勢と痛みの改善

姿勢異常のメカニズムから、痛みの種類別アプローチまで

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こんな方に: 体の歪み・腰や肩の痛みでお困りの方
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この章のねらい

姿勢の崩れと痛みは、見た目だけの問題ではありません。
脳・筋肉・心の複雑な絡み合いの結果です。
本章では、姿勢異常の正しい分類、痛みの5つのタイプと対処法、自宅でのストレッチ、そして「可逆期」のうちに介入する重要性まで網羅します。

6.1 「もっと背筋を伸ばして」と言われる悲しみ

ご家族や友人から、よかれと思ってこんな言葉をかけられたことはありませんか?

「背中、丸まってるよ」 「もっとシャキッとしなさい」

そのたびに、「自分だって伸ばしたいのに、できないんだ」と、悲しい気持ちや悔しい気持ちになったことがあるかもしれません。

鏡に映る自分の姿が、以前より老け込んで見えたり、記念写真に写るのが嫌になったり、外出の服を選ぶのさえ億劫になってしまう……。

姿勢の悩みは、単なる「見た目」の問題ではありません。「自分らしさ」「自信」「身体機能」「人間関係」のすべてに関わる、とてもデリケートな問題です。

まず、はっきりとお伝えします。

あなたの姿勢が悪くなっているのは、あなたの意識が低いからでも、怠けているからでもありません。

パーキンソン病特有の 筋肉のこわばり(固縮) や、脳のバランス感覚の誤作動ドパミン系・GABA系の左右非対称な機能不全 が引き起こしている、れっきとした「症状」です。[1][2]

だから、どうかご自分を責めないでください。

「気合い」で治すのではなく、「体の仕組み」を知って、物理的に整えていく — それが姿勢を取り戻す、唯一の道です。


6.2 パーキンソン病の姿勢異常 — 正しい分類

パーキンソン病でみられる姿勢異常は、軸性姿勢異常(Axial Postural Abnormalities, APA) と総称されます。最近の研究で、より細かく分類されるようになりました。[3]

① 体幹前屈症(Camptocormia / カンプトコルミア)

立位や歩行中に、体幹が大きく前に曲がる症状。臥位(寝た状態)では改善する。[3][4]

最近の分類では、曲がりの起点(支点)によって 2 つのタイプに分けられます:

  • 腰椎型(Lumbar fulcrum) — 腰椎(L1)から仙骨・股関節を支点とする 30°以上の前屈
  • 胸椎型(Thoracic fulcrum) — C7から T12-L1を支点とする 45°以上の前屈

腰椎型と胸椎型では、原因も対策もやや異なります。

② ピサ症候群(Pisa Syndrome)

立位・座位時に体幹が一側に 10°以上 傾く症状。臥位では改善する。[3][4]

パーキンソン病の方の 約 7〜10% にみられると報告されています。[4]

③ 首下がり(Antecollis / Dropped Head Syndrome)

首を支える筋肉のバランスが崩れ、首が前に 45°以上 落ちる症状。[3]

進行期に出ることが多く、嚥下や呼吸にも影響します。

より軽症の場合

近年は、より軽度の姿勢異常も「軸性姿勢異常」に含めるべきとされています。[3]

  • 軽度の側屈: 5°以上 10°未満
  • 軽度の前屈: 上部支点 25〜45° / 下部支点 15〜30°
  • 軽度の首下がり: 35〜45°

「ちょっと曲がってる」段階で気づくことが、後の介入の成否を分けます。

重要な事実 — 「可逆期」がある

姿勢異常の多くは、初期は 臥位で寝るとまっすぐに戻る「可逆期」 があります。[1][2][3]
この時期にストレッチや姿勢修正で介入すれば、改善の余地が大きい。
放置して固まりきる前に、早めに対処を


6.3 なぜ、体は曲がってしまうのか — メカニズム

姿勢異常の原因は、まだ完全には解明されていませんが、以下の複数の要因が絡み合っていると考えられています。[1][2][3]

① 固縮(筋肉の鎧)

ドパミン不足によって、体幹の筋肉が常に収縮しようとします。

特に お腹側・胸側の筋肉(屈筋群) が強く縮む傾向があり、結果として体は前に丸まる方向へ引っ張られます。

例えるなら、小さくて窮屈なウェットスーツを 24 時間着ているような状態。前側のゴムが強すぎて、後ろに伸ばせないのです。

② 大脳基底核の左右非対称な機能不全

パーキンソン病はしばしば 片側優位 で進みます。これが体幹筋の左右の緊張バランスを崩し、ピサ症候群のような側屈を引き起こすと考えられています。[2][4]

③ 体幹のジストニア

姿勢異常を「体幹のジストニア(局所的な筋肉の異常な収縮)」と捉える見方もあります。[2]

ジストニアであれば、薬物治療(レボドパ調整・ボトックス注射)も選択肢になります。

④ 身体図式(ボディ・スキーマ)のズレ

長く傾いた姿勢でいると、脳がそれを「これがまっすぐだ」と誤って記憶します。[5]

そのため、リハビリで鏡を見ながら正しい位置に直しても、ご本人は「すごく右に傾いている気がする!怖い!」と感じることがあります。

脳の中の 水平器が狂っている 状態です。

⑤ 薬剤性

抗精神病薬・一部の制吐薬(メトクロプラミドなど)は、ピサ症候群を誘発することがあります。[2]

姿勢異常が突然出てきた場合、最近始めた薬がないか主治医に確認してください。薬剤性なら原因薬の中止で改善 することがあります。


6.4 悪い姿勢が引き起こす「負の連鎖」

姿勢が崩れると、見た目以外にもさまざまな不調が連鎖的に現れます。[1][6]

① 痛み(腰痛・背部痛・肩痛)

無理な姿勢を支えるために、腰や背中の筋肉が常に引き伸ばされて悲鳴を上げます。これが慢性痛の原因に。

ピサ症候群のある方の 腰痛発生率は健康な方より明らかに高い と報告されています。[4]

② 呼吸が浅くなる

猫背になると胸郭(肺が入っているカゴ)が広がらず、呼吸が浅くなります。

  • 酸素が十分に取り込めない → 疲れやすい
  • 声を出すための呼気量が減る → 声が小さくなる
  • 痰を出す力が落ちる → 誤嚥性肺炎のリスク増

③ 飲み込みにくくなる(嚥下障害)

首が前に落ちると、喉の空間が狭くなり、食事や水分が飲み込みにくくなります。

進行期では誤嚥性肺炎のリスクに直結します。

④ 歩行への悪影響

体幹が前に曲がっていると、

  • 歩幅が狭くなる(小刻み歩行)
  • 突進歩行が出やすい
  • 重心が前に寄り、転倒リスクが上がる

⑤ メンタルの低下

「うつむく」という姿勢は、心理的にも気分を落ち込ませます。

逆に、胸を開いて上を向くだけで、気分が前向きになりやすくなることが知られています。

姿勢を整えること = 全身機能・心の健康を守ること」 — これが本章の最大のメッセージです。


6.5 「伸ばす」のではなく「緩める」ことから

では、どうすれば姿勢は改善するのでしょうか?

多くの方がやりがちな間違いが、「背筋を鍛えればいい」 と思って、一生懸命背中を反らそうとすることです。

しかし、前側の筋肉(胸・お腹)がガチガチに固まっている状態で、後ろ側(背中)を縮めようとすると、体は前後から押しつぶされてしまい、かえって痛みを増します。

大切なのは、まず 縮こまった前側の筋肉を「緩める」 こと。固まった鎧を脱ぐように、ゆっくりとストレッチをして筋肉の長さを取り戻します。

緩める→整える→鍛える の3ステップ

[1] 緩める  →  [2] 整える  →  [3] 鍛える

① 緩める(stretch & release)

  • 胸を開くストレッチ
  • お腹を伸ばすポーズ
  • 体側のストレッチ
  • 必要なら理学療法士の徒手療法
  • 温熱療法(蒸しタオル・入浴)

目的: 前側の筋肉の長さを取り戻す

② 整える(re-align)

  • 鏡や壁を使って、脳の「水平器」を修正
  • 「これがまっすぐ」と脳に再学習させる
  • 姿勢の写真を撮って、客観視する

目的: 身体図式のズレを修正

③ 鍛える(strengthen)

  • 体幹(お腹・背中)の筋肉
  • お尻の筋肉
  • 体幹を支える深層筋(インナーマッスル)

目的: 整えた姿勢を保つ筋力をつける


6.6 自宅でできる「ゆるめストレッチ」5選

毎日 10〜15 分続けることで、効果が出やすい「緩める」段階のストレッチを 5 つ。

① 胸開きストレッチ(壁のコーナー使用)

固まった大胸筋・小胸筋を伸ばす。猫背改善の決定打。

手順:

  1. 部屋の出入り口の枠(コーナー)に立つ
  2. 両手を肩の高さで、枠の左右にそれぞれ置く
  3. 片足を一歩前に出し、ゆっくり体を前に押し出す
  4. 胸の前の筋肉が伸びる感覚で 30 秒キープ
  5. 反対側の足を前にして、同様に

注意: 痛みが出ない範囲で。腰を反らしすぎない。

② バンザイ呼吸ストレッチ(寝たまま)

縮んだお腹の筋肉(腹直筋)と胸を伸ばす + 深呼吸の練習。

手順:

  1. 仰向け、両膝を立てる
  2. 両手を頭の上に大きく伸ばす(できる範囲で)
  3. 鼻からゆっくり息を吸いながら手を伸ばす(4 秒)
  4. 口からゆっくり息を吐きながら手を下ろす(6 秒)
  5. 5 回繰り返す

③ 体側伸ばし(座位)

ピサ症候群の方や、体側がこっている方に。

手順:

  1. 椅子に座り、片手を頭上に伸ばす
  2. 反対側にゆっくり体を倒す
  3. 体の側面が伸びる感覚で 20 秒キープ
  4. 反対側も

注意: ピサ症候群で 傾いている側と反対 をしっかり伸ばすこと。傾いている側を伸ばすと姿勢が悪化する可能性。

④ 太もも前ストレッチ(立位)

前傾姿勢の方は、太ももの前(腸腰筋・大腿四頭筋)が縮んでいることが多い。

手順:

  1. 壁に手をつき、片足の膝を曲げて、足首を後ろから片手で持つ
  2. かかとをお尻に近づけ、太ももの前を伸ばす
  3. 30 秒キープ
  4. 反対側も

バランスが不安な方は: 椅子に座って、片足を後ろに引くだけでも腸腰筋ストレッチになります。

⑤ 壁立ち矯正(整える)

「これがまっすぐ」を脳に再学習させる。

手順:

  1. 壁を背にして立つ
  2. かかと・お尻・肩甲骨・後頭部 を壁につける
  3. その姿勢で 1 分キープ
  4. 朝晩 1 回ずつ

ポイント: 鏡で横から見たり、家族に写真を撮ってもらうとさらに効果的。


6.7 痛みの5つのタイプと対処法

「腰が痛い」「肩が痛い」 — パーキンソン病の方が訴える痛みは、実は 5 つのタイプに分類 されることがわかっています(Ford 分類)。[7][8]

タイプによって対処が違うので、自分の痛みがどれに当てはまるかを把握することが大切です。

タイプ特徴対処の方向性
① 筋骨格性疼痛腰痛・肩こり・関節痛などストレッチ・姿勢調整・温熱
② 神経根性・末梢神経性疼痛しびれを伴う痛み整形外科・神経内科で評価
③ ジストニア関連痛早朝の足のつり・体のねじれによる痛み主治医と薬の調整
④ 中枢性疼痛原因不明の体の痛み・灼熱感主治医・脳の痛み再教育
⑤ アカシジア関連痛じっと座っていられない不快感薬の見直し

実際は、24%の方は2種類、5%の方は3種類の痛みを同時に持つ という報告もあります。[7] 一つに決めつけず、「複数あるかもしれない」前提で対応します。

① 筋骨格性疼痛 — 最も多い痛み

対処:

  • ストレッチ・姿勢の改善
  • 温熱療法(蒸しタオル・入浴)
  • 軽い運動で筋緊張を緩める
  • 必要なら理学療法士の徒手療法
  • 鎮痛薬(主治医と相談)

「動かすと痛い」と感じても、動かさないと余計に固まる のがこのタイプ。「心地よい範囲で動かす」 が鉄則です。

② 神経根性・末梢神経性疼痛

腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛など、整形外科的な原因が併存することもあります。

しびれを伴う痛みは、神経内科だけでなく整形外科でも評価 を受けてください。

③ ジストニア関連痛 — 厄介だが対策がある

特に 早朝に足がつる(early morning dystonia) や、オフ時の体のねじれが痛い、というタイプ。

対処:

  • 早朝・オフのジストニア → 主治医に薬の調整を相談(L-ドパの増量・徐放剤・就寝前の服用)[8]
  • オン時のジストニア(ジスキネジア関連) → 薬の減量
  • 難治性のもの → DBS、LCIG、ボトックス注射などの選択肢[8]

④ 中枢性疼痛 — 「脳の痛み」

明らかな整形外科的原因がないのに、体のあちこちが痛む、灼熱感がある、というタイプ。

これは 脳の痛みを処理する回路自体の異常 によるものとされます。[7]

対処:

  • オフ時に悪化、オン時に改善 → 主治医に薬の調整を相談(オフ時間を短くする)
  • 痛みに対するイメージトレーニング・リラクゼーション
  • 場合によっては抗うつ薬・抗てんかん薬(主治医と相談)

ドパミンとセロトニン両方が痛みに関わっているため、薬の調整で改善することが多い です。

⑤ アカシジア関連痛

「じっと座っていられない」「足がムズムズする」という不快感を伴う痛み。

対処:

  • 薬剤(特に抗精神病薬、制吐薬)の見直し
  • 主治医に相談を

6.8 痛みは我慢しない — 受診のタイミング

パーキンソン病の方の痛みについて、最後に大切なお願いがあります。

「年だから」「病気だから仕方ない」と諦めないでください。

「主治医に痛みの相談をしたら『パーキンソン病と関係ないから整形外科へ』と言われ、整形外科では『パーキンソン病が原因だから主治医へ』と言われた」 — そんな話をよく聞きます。[9]

でも、上記の 5 タイプを見ればわかるように、痛みの多くはパーキンソン病と密接に関わっています

受診の目安

以下のいずれかに該当したら、主治医に相談してください。

  • 痛みが 2 週間以上続く
  • 日常生活に支障がある(歩けない・眠れない・食べられない)
  • 痛みでうつ気分になる
  • オフ時に痛みが悪化する明確なパターンがある
  • しびれを伴う(整形外科にも)
  • 急に出てきた痛み

「痛い」と言葉にすることは、弱さではなく、治療の出発点 です。


6.9 ボトックスとデバイス治療 — 進行期の選択肢

姿勢異常や難治性の痛みに対しては、リハビリ + 内服 だけでは改善しないことがあります。

ボツリヌス毒素療法(ボトックス注射)

特定の筋肉の異常な収縮を緩和する。

  • 対象: ピサ症候群、ジストニアによる痛み、首下がりの一部
  • 効果は 3〜4 か月持続、定期的な再注射が必要[3]
  • 効果には個人差があり、必ずしも全員に効くわけではない

実施には 専門医・専門医療機関 が必要です。主治医に相談を。

脳深部刺激療法(DBS)

筋骨格性の痛み、ジストニア関連痛、オフ時の痛みに対して有効性が報告されています。[7]

姿勢異常への効果は限定的なケースもありますが、全体的な症状改善が姿勢にも好影響 することがあります。

LCIG / ホスレボドパ皮下注

持続的なドパミン補充で、オフ時のジストニアや痛みの改善が期待できます。[8]


6.10 「気合いではなく、戦略で」整える

姿勢の改善は、「本人の意識」だけでも、「リハビリ」だけでも、「薬」だけでも、完結しません。

複数の手段を組み合わせる 「総合戦略」 が必要です。[1]

姿勢を守るための 7 つの柱

  1. 早期発見 — 軽度のうちに気づく
  2. 臥位で改善する「可逆期」のうちに介入 — 固まる前
  3. ストレッチで前側を緩める — 毎日の習慣
  4. 鏡・壁で身体図式を再教育 — 脳の修正
  5. 体幹を鍛える第7章のメニューと連動
  6. 適切な薬の調整 — 主治医との対話
  7. 必要に応じてボトックス・DBS — 専門医療機関

「気合いで治す」ではなく、「戦略で整える」 — それが姿勢を取り戻す、本当の道です。


6.11 良い姿勢は、良い人生をつくる

姿勢が整うと、視線が上がります。

  • 視線が上がる → 周りの景色がよく見える
  • 表情が明るくなる → 周りの反応が変わる
  • 呼吸が深くなる → 疲れにくい
  • 声が出しやすくなる → 会話が楽しくなる
  • 飲み込みやすくなる → 食事が美味しくなる
  • 重心が安定する → 転倒しにくくなる

「もう歳だから」「骨が固まっているから」と諦める必要はありません。

完全には戻らなくても、今より少し胸が開くだけで、生活の質は劇的に変わります

凝り固まった体を、優しくほぐすことから始めてみましょう。

深呼吸ができる気持ちよさを、もう一度思い出してください。


第6章のまとめ

  • 姿勢の崩れは「気合い」ではなく 症状 — 自分を責めない
  • 姿勢異常は 体幹前屈症・ピサ症候群・首下がり に分類される
  • 軽症でも気づくことが大切 — 「可逆期」のうちに介入
  • 原因は 固縮・基底核の左右非対称・ジストニア・身体図式のズレ・薬剤性 など複合的
  • 姿勢の悪化は 痛み・呼吸・嚥下・歩行・気分 すべてに連鎖
  • 改善は 「伸ばす」のではなく「緩める」 から
  • 緩める→整える→鍛える の順を守る
  • 痛みは 5 つのタイプ(筋骨格・神経・ジストニア・中枢性・アカシジア)に分類
  • ジストニア関連痛は 薬の調整で改善 することが多い
  • 中枢性疼痛は オフ時悪化・オン時改善 が特徴 → 主治医に相談
  • 進行期には ボトックス・DBS・LCIG などのデバイス治療も選択肢
  • 「気合いではなく、戦略で」整える

参考文献

[1] Doherty KM, van de Warrenburg BP, Peralta MC, et al. Postural deformities in Parkinson's disease. Lancet Neurology. 2011;10(6):538-549. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21514890/

[2] Tinazzi M, Geroin C, Gandolfi M, et al. Pisa syndrome in Parkinson's disease: An integrated approach from pathophysiology to management. Movement Disorders. 2016;31(12):1785-1795. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27779784/

[3] Geroin C, Artusi CA, Gandolfi M, et al. Botulinum Toxin for Axial Postural Abnormalities in Parkinson's Disease: A Systematic Review. Toxins. 2024;16(5):234. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC11125648/

[4] Tramonti C, et al. Gait dynamics in Pisa syndrome and Camptocormia: The role of stride length and hip kinematics. Gait & Posture. 2017;57:130-135. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28618362/

[5] Schapira AHV, Chaudhuri KR, Jenner P. Non-motor features of Parkinson disease. Nature Reviews Neuroscience. 2017;18(7):435-450. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28592904/

[6] Bouça-Machado R, Rosário A, Caldeira D, et al. Physical activity, exercise, and physiotherapy in Parkinson's disease: defining the concepts. Movement Disorders Clinical Practice. 2019;7(1):7-15. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31970205/

[7] 上原平, 服部信孝. パーキンソン病の痛みの特徴と治療. 臨床神経学. 2022;62(10):745-754. https://www.jstage.jst.go.jp/article/clinicalneurol/62/10/62_cn-001733/_html/-char/ja

[8] 梶山裕太, 望月秀樹. 耐えられない有痛性ジストニアを伴うパーキンソン病 — パーキンソン病の疼痛分類と治療選択. BRAIN and NERVE. 2022;74(5):462-467.

[9] 天沼きたがわ内科. パーキンソン病と痛み. https://amanuma-naika.jp/blog/

[10] Ford B. Pain in Parkinson's disease. Movement Disorders. 2010;25 Suppl 1:S98-S103. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/20187254/

[11] 日本神経学会. パーキンソン病診療ガイドライン 2018(姿勢・痛みの項). https://www.neurology-jp.org/guidelinem/parkinson_2018.html

[12] パナソニック エイジフリー. 疾病別 環境整備:パーキンソン病. https://sumai.panasonic.jp/agefree/products/shippei/parkinson.html

医療免責

本章の内容は一般的な解説であり、個別の診断や治療方針の代替ではありません。

  • 姿勢異常や痛みの種類によって治療方針が大きく異なります。必ず主治医にご相談ください
  • ボトックス注射・DBS・LCIG などのデバイス治療は、専門医療機関でのみ提供されます
  • ストレッチで強い痛みが出る場合は中止し、理学療法士または主治医にご相談ください
  • 急に出現した姿勢異常は、薬剤性の可能性もあります。最近始めた薬を主治医に伝えてください

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6.1 「もっと背筋を伸ばして」と言われる悲しみ6.2 パーキンソン病の姿勢異常 — 正しい分類① 体幹前屈症(Camptocormia / カンプトコルミア)② ピサ症候群(Pisa Syndrome)③ 首下がり(Antecollis / Dropped Head Syndrome)より軽症の場合6.3 なぜ、体は曲がってしまうのか — メカニズム① 固縮(筋肉の鎧)② 大脳基底核の左右非対称な機能不全③ 体幹のジストニア④ 身体図式(ボディ・スキーマ)のズレ⑤ 薬剤性6.4 悪い姿勢が引き起こす「負の連鎖」① 痛み(腰痛・背部痛・肩痛)② 呼吸が浅くなる③ 飲み込みにくくなる(嚥下障害)④ 歩行への悪影響⑤ メンタルの低下6.5 「伸ばす」のではなく「緩める」ことから緩める→整える→鍛える の3ステップ① 緩める(stretch & release)② 整える(re-align)③ 鍛える(strengthen)6.6 自宅でできる「ゆるめストレッチ」5選① 胸開きストレッチ(壁のコーナー使用)② バンザイ呼吸ストレッチ(寝たまま)③ 体側伸ばし(座位)④ 太もも前ストレッチ(立位)⑤ 壁立ち矯正(整える)6.7 痛みの5つのタイプと対処法① 筋骨格性疼痛 — 最も多い痛み② 神経根性・末梢神経性疼痛③ ジストニア関連痛 — 厄介だが対策がある④ 中枢性疼痛 — 「脳の痛み」⑤ アカシジア関連痛6.8 痛みは我慢しない — 受診のタイミング受診の目安6.9 ボトックスとデバイス治療 — 進行期の選択肢ボツリヌス毒素療法(ボトックス注射)脳深部刺激療法(DBS)LCIG / ホスレボドパ皮下注6.10 「気合いではなく、戦略で」整える姿勢を守るための 7 つの柱6.11 良い姿勢は、良い人生をつくる第6章のまとめ参考文献